Teensy 3.6をWindowsでセットアップした話

 

 

少し前にTeensy 3.6をセットアップしたので、過程を書いていきます。

環境はWindows 8.1です。別のバージョン、別の環境でも同様にできると思います。

 

セットアップは主にTeensyduinoをインストールする作業になります。

書いてて結構長くなっちゃいました。ご容赦を……

 

 

 

 

Teensyduinoとは

Teensyduino - Add-on for Arduino IDE to use Teensy USB development board

 

 Arduino IDEでTeensy用のスケッチを書けるようにするアドオンのこと。これを入れることで、Arduinoの使い方さえ知っていればTeensyを同様の感覚で使うことができるようになります!

 

名前からしてわかる通り、Arduino環境があることが前提になります。

 

 

必要なもの

  •  micro USBケーブル
  • Teensy Loader 

 

インストーラー等は下にリンクあるので順に見てってください。

 

 

 Teensyduinoのインストール

Arduino IDEがインストールされている前提です。

 

 

Teensy Loader Application - available for Windows, Linux and Macintosh systems

 

からWindows用のTeensyduinoインストーラーをダウンロードします。

 

またこのとき、自分のArduino IDEのバージョンがTeensyduinoと対応しているかどうかも確認します。

 

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ダウンロードしたら実行します。

 

やることは基本「Next」を押していくだけです。

 

 

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① Nextを押す。

 

② しばらく待つとNextが押せるようになる。

 

 

 

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Arduino IDEがインストールされているフォルダを選択するとNextが押せるようになる。IDEインストール時に特に指定をしていなければデフォルトのままで次へ進める。インストール先を変えていた場合はそのフォルダを選択。

 

④ とりあえずAllを選択してNextを押す。

 

 

 

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⑤ Installを押してインストール開始 待ちます。

 

⑥ この画面になったらインストール終了です。

 

 

 Teensy Loaderのダウンロード

Teensy Loader Application - available for Windows, Linux and Macintosh systems

 

からTeensy Loaderをダウンロードします。

 

これはインストール不要のexeファイルです。そのまま起動、実行ができるので、自分のわかるところに移動しておきましょう。

 

このアプリはArduino IDEとTeensyの中継役をしてくれるものです。Arduinoがシリアル通信を使って書き込みをしているのに対して、TeensyはHIDプロトコルという方式を取っています。そのため元々Arduino用であるIDEからは直接書き込みが行えないため、Teensyduino化したIDEでhexファイルとしてコンパイルしてそれをLoaderで書き込んであげています。

多分こんな感じの理由で必要になっています。

 

 

使ってみる

接続してみる

TeensyをUSBケーブルを用いてパソコンに接続してみます。

 

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出荷時に最初からBlinkのプログラムが書き込まれているため、繋いだらすぐに点滅を始めます。

 

ボード上のボタンを押すと点滅が止まります。これは書き込みモードに切り替わったためプログラムの実行が止まったということです。多分。

繋ぎ直すと点滅が再開します。

 

Teensy Loaderを使ってみる

 まず初期設定も兼ねてTeensy Loaderを使ってみます。以下のサイトから「LED Blink, Both Slow & Fast」 のzipをダウンロードし、中身を自分のわかる場所に置いておきましょう。書いてあるWindowsのバージョン違うぞ?って感じですが問題無いです。

 

Teensy Loader app for Windows 7 and Vista

 

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Teensy Loader を起動します。File > Open HEX File もしくは紙みたいな絵の描いてあるボタンから解凍したBlinkのhexファイルを選択します。

 

 

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自分の使っているバージョンのものを選びます。僕の場合はTeensy 3.6 なので「~~36.hex」ってやつです。fastかslowかはお好みで。

 

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下のメッセージ欄に選択したhexファイル名が表示されます。

 

また、Teensy Loader上に「Press ~~」と書いてあると思います。ボード上のボタンを押します。そうすると表示が消えて、代わりに矢印の書いてあるボタンが押せるようになると思います。

 

Operation > Program もしくは曲がった矢印のボタンを押します。

 

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Download Completeはすぐ消えます。

 次に Operation > Reboot もしくは右向き矢印のボタンを押します。

 

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Reboot OKはすぐ消え、この時点で書き込みが完了します。ボード上のLEDが点滅し始めました。書き込み成功です。

 

これでhexファイルの書き込み方法を学びました。

別のを書き込む場合は再度ボード上のボタンを押してから同様にして行います。

 

……がっ!それでは面倒なのでAuto機能が付いています。

Operation > Automatic Mode もしくはAutoと書いてあるボタンを押し、

 

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上のようになっていればAutoモードです。この状態であればhexファイルを読み込んだあとでボード上のボタンを押すだけで先程の行程を自動的に行ってくれます!

 

 

Arduino IDEの起動

 Arduino IDEを起動するとTeensyの機能が追加されています。ツール > ボードから各種Teensyを選択することができます。

 

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使うTeensyのバージョンを選択します。CPU Speedの項目が対応したものに自動で切り替わります。

僕の場合はTeensy 3.6を選択。

 

 

Blinkしてみる

 定番ですね。ボード同様にスケッチ例もTeensy用のものが追加されています。その中からBlinkを選びます。

 

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 Blinkのスケッチ上でledPinが定義されています。TeensyのLEDピンはバージョンによって異なるので自分のものに合わせて書き換えます。(3.xはそのまま)

 

元々書き込まれているものと差を出すため、delayを500msに書き換えておきます。

 

 

では書き込みを始めます。検証を押します。

コンパイルが始まります。

 

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コンパイルが終わると自動でTeensy Loaderが起動します。多分。

しない場合はあらかじめ起動しておきましょう。

 

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Teensy Loaderにはコンパイルしたスケッチ名が下に表示されます。

 

「1% used」というのはそのスケッチがどれだけTeensyのメモリを使用したかどうかで、今回のBlinkでは1%使っているということですね。

 

この状態でボード上のボタンを押すことで、スケッチが書き込まれます。

 

今までのBlinkとは違い、0.5秒で点滅を繰り返しています。成功ですね!

 

 

また、この記事を書いていて気づいたのですがIDE上で検証ではなく書き込むを押すことでボード上のボタンを押すことすらなく書き込みができました……。知らなかった。

 

任意のスケッチ

他のスケッチを書き込む場合も同様にして書き込むことができます。

 

 

総括

……長かったですね。すみません。

 

今回はTeensyduinoをインストールすることでTeensyを楽に使うことのできる環境を設定しました。

 

 いやー簡単だったなー、あっという間にできちまったよ!

 

……ということはなかったんですけどね。

多くの人はこの通りやれば問題なくできると思います。思います。

僕はちょっと詰まったところがあったのですが、長くなったのでとりあえず以上の手法のみで締めます。

 

詰まったところに関しては次の記事でお伝えできればなと思っています。

 

 

以上ここまで。ではまた。